子育て・保育

子どもの『自己肯定感』の育て方・高め方【現役保育士が解説します】

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子どもの『自己肯定感』の育て方・高め方【現役保育士が解説します】

保育士歴10年以上、家庭でも子育て真っ最中です。

『自己肯定感』が高いと良いという話を聞いたことがある方も多いと思います。

・でも、どうして高いといいの?
・どうやって、育てるものなの?

上記の疑問をお持ちの方向けに、記事を書いてみました。

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子どもの『自己肯定感』の育て方・高め方

子どもの『自己肯定感』の育て方・高め方

まずは『自己肯定感』の定義を、僕なりに書いてみます。

良いときの自分も、そうでないときの自分も、ありのままの自分を受け止めて「これが自分だよね」と前向きに捉えられる感情・感覚のこと。

『自己肯定感』が高いと、落ち込むような出来事があっても、前向きに捉えられるメンタルになるので「こんなこともあるよね」「次、また頑張ろう」と思えるようになります。

つまり、心が折れにくい。

『自己肯定感』を高める要素は【言葉】が大部分を占めています。

褒められたり、認められたり…「上手に出来たね」「頑張ったね」など、前向きな言葉を掛けられることが多いと「自分は○○が上手なんだ」「自分はできるんだ」といった気持ちが持てるようになり『自己肯定感』が高まります。

否定されたり、指示・命令が多過ぎたり…「ダメでしょ」「こうしなさい」など、否定的な言葉を掛けられることが多いと「自分はダメなんだ…」「信頼されてない…?」といった気持ちを持つようになり『自己肯定感』が下がります。

これらの言葉が【心の中に積み重なっていったとき】どの言葉を掛けられ続けたら、前向きな気持ちで生活していけるでしょうか?

ネガティブな言葉を使ってはいけない、というよりは言葉は心の中で【積み重なっていく】という意識を持つと、言葉の選び方・基準が分かりやすくなるかも知れません。

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子どもは自分で『自己肯定感』を高められない?

子どもは自分で『自己肯定感』を高められない?

『自己肯定感』は、自分の内面・外面で育てられていきます。

・内面とは、自分の心の中で自分を認められるか否か
・外面とは、他人から認められるか否か

【赤ちゃん】の頃は、まだ自分の心の中で自分を認める…という感情はないので『内面』の要素はまだありません。

『外面』のみ。つまり、大人が掛ける言葉が『自己肯定感』の始まりとなります。

大人から掛けられる言葉を元に「自分は○○な人間なんだ」という意識を持つようになり、内面が出来上がっていきます。

この部分は『自己イメージ(セルフイメージ)』と強い結び付きがあります。

過去に解説した記事がありますので、気になる方はチェックしてみてください。

大人にとっても『自己肯定感』は重要

大人にとっても『自己肯定感』は重要

『自己肯定感』が低い人には、以下のような特徴が見られます。

・物事を否定的に見やすくなる
・他人を批判しやすくなる
・相手を尊重することができない
・自分で意思決定することができない

口に出す言葉、心の中でつぶやく言葉もネガティブなものが多くなってしまいます。

ネガティブな言葉が多くなるから『自己肯定感』もどんどん下がっていきます。

これでは悪循環です。

「自分の自己肯定感は低いな…」と思う方は、まず『言葉』だけでも、前向きなものを使うようにしていきましょう。

自分の言葉を誰よりも聞いているのは、他でもない『自分自身』です。

言い換えると、ネガティブな言葉を連発しているということは『自分を傷つけ続けている』ようなものなのです。

大人自身の『自己肯定感』が高くないと、口から出る言葉もネガティブ…つまり、子どもに掛ける言葉もネガティブなものが増えていきます。

そして、子どもの『自己肯定感』も下がっていきます。

ますます悪循環です。

子どもの『自己肯定感』を高めるためには、まず私たち『大人』の自己肯定感が大切なような気がしています。

『悪循環』という言葉を連呼しましたが、反対もあり得ますよね。

大人の自己肯定感が高ければ、口から出る言葉もポジティブ…つまり、子どもに掛ける言葉もポジティブなものが増えていきます。

そして、子どもの『自己肯定感』も高まっていきます。

ぜひ大人も子どもも一緒に、この『ポジティブループ』に入っていきましょう。