僕自身、保育士経験10年以上、家庭でも子育て中です。
子育てをする中で、子どもの行動がイメージ通りにいかないことがあると「ダメ」「いけない」などと、つい言ってしまいがちです。
「言わない方が良いのは分かってるんだけど…」「何て言ってあげたらいいんだ…」と思っている方向けに、僕なりの心構えやテクニックをまとめてみました。
これが使いこなせるようになると、最終的にお互い前向きな気持ちになれると思います。
では、解説していきます。
「ダメ」「いけない」を1ターンだけ【我慢】する
「ダメ!」「いけない!」
そもそも語気が強くなりがちな言葉ですよね。
この言葉を1ターンだけ、グッとこらえてみましょう。
言われた側としては、おそらく言われた『理由』よりも『怒られた』という感覚の方が残りやすいです。
となってしまうと、声を掛けた意味が多少あったとしても『無意味』に近くなってしまいますよね。
じゃあ、一瞬で『ダメな理由』を伝えていくのか?
それはお互い、手間になります。
『理由』は落ち着いたタイミングで、簡潔に伝えるだけで十分です。
やって欲しくないことをしていたとしたら『前向きな言葉に言い換える』か『自分の気持ちを伝える』という選択肢をもってみましょう。
『自分の気持ち』というのは、シンプルに「して欲しくないな」とか「嫌な気持ちになるな」とか、そういった言葉です。
『前向きな言葉』については、このあと解説します。
と、ここまで書いていますが「ダメ」「いけない」などといった言葉を使ってはいけないワケではありません。
明らかに危険なとき、すぐに止めないといけないときは、咄嗟に出る言葉としてもちろんあるでしょう。
今回お伝えしたいのは「不必要に使うことはないよね」ということ。
「ダメ」「いけない」を心の中に積み重ねて成長した子どもと、そうでない子ども、どちらが前向きな気持ちで人生を送ることができるでしょうか?
見方を変える『箱の法則』
『箱の法則』という考え方を紹介します。
これは『一見、短所に見える部分』を『長所に言い換える』テクニックの1つです。
例えば「落ち着きがない」
このままいくと、どちらかというと『短所』として捉えてしまいがちですね。
これを『見る角度』を変えて「好奇心旺盛」「エネルギーが溢れている」などに、言い換えてみるとどうでしょう?
目の前の出来事は、何も解決しません (笑)
ですが『大人の気持ち』がどちらかという前向きなので『これからの関わり方』が変わってくる可能性は大いにありますよね。
このテクニックを、言葉の選び方、声の掛け方に応用します。
子どもと一緒に、買い物に出掛けたとしましょう。
子どもは店内を走り回ります。
「走らない」ではなく「歩こうね」に変えてみる。どうでしょうか?
意味や内容は同じでも、受け取り側の印象は違うはずです。
子どもは『成長』大人は『訓練』
ここからは僕の気持ち・考えです。
子どもは食事だったり、着替えだったり、トイレだったり、1つずつできることが増えて、成長していきますよね。
子どもが『地道に頑張っている』のだから、大人も『地道に頑張っていきたい』と、僕は思います。
子どもにとっては『成長』ですが、大人にとっては『訓練』に近い感覚かも知れません… (笑)
ですが、結果的に大人も『成長』できるんだなと思います。
上の方で、こんなことを書きました。
「ダメ」「いけない」を心の中に積み重ねて成長した子どもと、そうでない子ども、どちらが前向きな気持ちで人生を送ることができるでしょうか?
これ、反対に『声を掛けた側』はどうでしょうか?
「ダメ」「いけない」を言い続けた大人と、前向きな言葉を言い続けた大人。
どちらが楽しく過ごせるでしょうか?
「ダメ」「いけない」を1ターンだけグッとこらえて『言葉の選び方』を変えると、日常がより楽しいモノになるかも知れません。
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