子育てや保育をする中で、子どもには『必ずしもたくさん関われば良いとは限らない』のかも知れません。
今回は、そんなことを書いていきたいと思います。
子どもには声を掛け過ぎない?【子どものイメージ力を大切に】
ままごと、積み木、ブロック…などなど、好きなおもちゃ、興味のあるおもちゃを見つけると、すぐに触ってみたり遊んでみたりと、瞬発力は間違いなく持っている子どもたち。
「これから、どうしよう…」と迷い続けて、ただ時間が過ぎていくのを待つより「思いついたら、まず行動!」と言わんばかりの子どもの姿に、大人も見習う点があるかも知れません。
ところで、こんな経験はないでしょうか?
・何か考えごとをしていたけど、隣の部屋に移動したら忘れてしまった
・良いアイディアが思い浮かんでたけど、他人から話しかけられて忘れてしまった
僕はよくあるんですよね…。
この経験を子どもに置き換えてみます。
「今日は、ブロックで新幹線を作るぞ!」と意気込んで、作り込んでいるときに
「長いバス、作ってるんだねー!」と突然話しかけたら、どうでしょう。
そんなに毎回毎回、話しかけられたら忘れるということもないでしょうけど、自分で考え込んでイメージを膨らませている機会を、邪魔している可能性が出てきているのではないでしょうか。
「なに作ってるの?」と前置きがあれば少しマシかも知れませんが、場合によってはこの声掛けすらもイメージの邪魔になるかも知れません。
余談ですが、先ほど書いた『別のことをしたら、すぐに忘れちゃう話』
僕は思い浮かんだことを忘れないように、すぐ手が届くところにメモ用の紙とペンをいつも置いています。
自分がよくいる場所、リビングとデスクの2ヶ所です。
頭の中で思い浮かべているだけよりも、具体的に文字に起こすことで頭の中の整理ができたり、自分の考えを客観視できたりするのでオススメです。
大人の声掛けが、イメージを崩してしまうかも
大人になるに連れて、つい周りの意見や雰囲気に合わせて、自分の思いや考えが出せなくなった…という人もいるのではないでしょうか。
『イメージをしたものを、夢中になって具現化していく』子どもたちの姿は、大人も見習う点があるかも知れません(2回目)
ままごとで『オムライス』を作っている、積み木で『東京スカイツリー』を作っている、ブロックで『ブルドーザー』を作っている。
この『』内に入っているものを、こちらの一方的な思い込みで崩さないようにしてあげたいです。
先ほど書いた、話しかけられたことで忘れてしまう現象。
『オムライス』を作っているのに「わぁ、上手な卵焼き!」と横から言われて
「いや、オムライス作ってるんだけど…」
「あれ、いま作ってるの卵焼きだったっけ?」
「うーん、何したいか分からなくなったから、他のおもちゃで遊ぼ」
となってしまっても、不思議ではありません。
自ら遊び込む、夢中になっている姿を見かけたら、私たち大人は一定の距離を保ちながら、見守ってあげることが成長につながるかも知れません。
こう考えると、面白くないですか?
『見守るだけ』で、子どもは『成長する』んです。
求められたら、答えていく
ちょっと語弊がありました。
『見守るだけ』で、子どもは『成長することもある』
とも言い換えておきます。
では、大人は関わってはいけないのか?というと、そういうことではありません。
今回はあそびを例に出していますが『作ったモノを見て欲しいとき』『思いついたけど、上手くカタチにできないとき』『一緒に遊んで欲しいとき』など、子どもから大人に求めてくることがあります。
そのときは、思う存分コミュニケーションをとりましょう。
また別の機会で記事にしようと思いますが、そうすることで『安心感』を得られたり『自己肯定感』を高められたりと、良いことがたくさんあります。
関わってあげようとする姿勢は、素晴らしいモノです。
今回お伝えしたいことを短くまとめると『不必要に関わりを持たなくても大丈夫』ということです。
大人対大人でいうと、そうですね…『アドバイスを求めてないのに、突然アドバイスされる』とかと似たような感じかも知れません。
子どもは、大人が思っている以上に『力』を持っています。
『大人の力が、本当に必要な場面を見極める』のが『大人の仕事』なのかも知れません。
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