保育士歴10年以上、家庭でも子育て中です。
Twitterで、以下の内容を発信しました。
■僕が考える、保育士必須スキル
・自他ともに『肯定する力』
・目の前の出来事に対して『考える習慣』
・誰よりも『楽しむ心』
完全に持論なんですけど、自信あります。
これに『学ぶ日課』が加わると、伸びる一方だと思います。
専門知識も大事なんですけど、立派な【ベース】があれば問題なし。
保育士は子どもとダイレクトに関わる仕事ということもあり、保育士自身の人間性はとても重要になってきます。
今回は、特にベースの部分に注目して解説していきます。
3つの保育士必須スキル【今すぐ身に付けられる】
冒頭にも書いていますが、改めて以下の3つです。
・自他ともに『肯定する力』
・目の前の出来事に対して『考える習慣』
・誰よりも『楽しむ心』
『今すぐ身に付けられる』と書いていますが、これは本当です。
なぜなら、どれも【意識】1つで解決するからです。
でも『意識する』って、言葉は簡単なんですけど、キープするのが難しい。
当たり前に自然とできるようになる、いわゆる『習慣化』するまでは『訓練』だと思って、繰り返し『意識』して取り組んでみるのが重要です。
というか、それしかありません。
地道に、気長に、のんびりとやっていきましょう。
自他ともに『肯定する力』
『肯定する』と聞くと相手だったり、目の前の出来事だったり『自分以外』を対象に考えるイメージがありませんか?
それももちろん大切なのですが、それよりも先に重要だと考えているのが【自分自身を肯定する力】です。
そもそも、自分自身が満たされていないと、相手を満たすことは難しいです。
よく『自己肯定感』と言ったりしますね。
今あなたは、自分自身、自分の人生に満足していますか?
話が少しそれますが、内閣府発表のデータによると、世界的に見ても日本人の自己肯定感は低いとされています。
『肯定する力』には『発想の転換』が有効だと考えています。
分かりやすいのが、一見、短所に見える部分を長所に言い換えてみる。
例えば、室内を走り回っているお子さんがいたとしましょう。
あえて短所として表現するとすれば『落ち着きがない』
これを長所に言い換えてみます。
『エネルギーが溢れている』『体力が有り余っている』など、前向きな表現ができます。
これを日常的に、目の前で起きていることに置き換えてみます。
仕事で失敗したことがあったとしても『これをしたら失敗することに気付けた』と考えます。
『失敗』ってマイナス言葉に見えますが、こう考えられるようになると『常にプラス』です。
まずは『自分自身』を肯定する力を身に付ける。
そうすれば『相手』『目の前の出来事』など、自分以外のことも自然と肯定できるようになります。
目の前の出来事に対して『考える習慣』
『あたりまえ』と感じているものほど、意識・無意識を問わず「こういうもんだ」と思って見過ごしてしまうものです。
一貫性を持ちたい場面・状況では、それでも問題ないと思いますが、いわゆる『思考停止』の状態だとスキルアップはなかなか望めません。
目の前に、何かしらのおもちゃがあったとします。
それを見たときに、何か考えていますか?
「このおもちゃは、こうやって遊ぶ」で考えが止まっていませんか?
・このおもちゃを使うことで、子どものどんな成長を後押しするのか?
・このおもちゃの遊び方は、他にどのようなものがあるか?
・このおもちゃに触れることで、子どもは何をイメージできるのか?
おもちゃ1つ取っても、考えられることがたくさんあります。
これらは、いわゆる『専門知識』不要です。
『自分なりに考えてみる』ただそれだけです。
例として、おもちゃを挙げましたが、あらゆる場面でこの習慣は使えます。
子どもの『行動』だったり『成長の様子』だったりに、じっくりと向き合えます。
『あたりまえ』と思って見過ごさず【なぜ?】を常に頭に思い浮かべてみましょう。
誰よりも『楽しむ心』
子どもは、そばにいる大人の影響をモロに受けます。
いつもイライラしがちな大人が目の前にいると、だんだんと大人の表情を伺いながら成長していきます。
保育の現場も同じで、保育士が慌ただしく動き回っていると、雰囲気も落ち着かなくなっていきます。
雰囲気が落ち着かないから、室内を走り回る、友だちとケンカになる…これでは悪循環です。
ただ、食事の準備、食事中、午睡の準備、これらは慌ただしくなりやすい時間帯です。
これらの慌ただしさすらも楽しめるようになれば『心の余裕』が生まれます。
「食事が遅くなると、午睡の時間が遅くなってしまう」と焦ることもあるのではないでしょうか。
大丈夫です、1日遅くなったぐらいでは、何の影響もありません。
ここで先ほど出た『考える習慣』の出番です。
原因を考えて、次回から対策していけば、それで十分です。
それよりも『心の余裕』がなくなって、楽しめなくなる方が痛いです。
クラスに落ち着きがないな…と思ったとき、もしかしたらその原因は、まず自分が作っているのかも知れません。
どんな状況も『どうしたら楽しめるか』と考えていきましょう。
自分にしかできない保育を探す
いかがだったでしょうか?
・自他ともに『肯定する力』
・目の前の出来事に対して『考える習慣』
・誰よりも『楽しむ心』
これらは専門知識がなくても、今すぐ取り組むことができます。
この3つが意識できるようになって、そこに専門知識が加わることで『あなたにしかできない保育』が初めて生まれます。
専門知識となると、個人によって身に付けたい分野、興味のあるジャンルが異なってきます。
4つ目のスキルになりますが『学びの習慣』が加わることで、保育がもっと楽しくなると思います。
『自分にしかできない保育』をぜひ探してみましょう。
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