
保育士歴10年以上、家庭でも子育て中です。
最近『成功体験』という言葉を、耳にすることが多くなってきたような気がします。
・でも、そもそも『成功体験』って何?
・『成功体験』が大事っていうけど、何で大事なの?
という方に向けて、
・そもそも『成功体験』とは何なのか?
・何で『成功体験』が大事なの?
・具体的なエピソードを1つ紹介
この流れで、僕なりの解釈と解説をしていきたいと思います。
子どもだけの話かと思いきや…実は、僕たち大人も凄く大事なことなんです。
ぜひ、今からでも『成功体験』を積む機会を増やしていきましょう。
『成功体験』が子どもの自信を育てる

『成功体験』とは、簡単に言うと「できた!」という【経験】です。
当てはまる具体例は、無限にあります。
・トイレでおしっこが出来た
・着替えが自分で出来た
・自分で靴が履けた
上記は子どもの例です。大人でも同じようなことが言えます。
・営業で目標の売り上げを達成した
・飲食店で提供した食事が、喜んでもらえた
・担当していた行事が、盛り上がった
具体例がいくらでも出てくることが、お分かりいただけたでしょうか。
1度「できる」と、それが【自信】になります。
『成功体験』という【経験】があるから、次回同じ出来事があっても「できる」というイメージを持つことができます。
反対のことも言えます。
「できた」という【経験が無い事柄】は、未知の世界なので多少の【不安】が生じます。
『成功体験』という経験が【ある】か【ない】かでは、気持ち的には大きな違いがあるのです。
『成功体験』がなぜ大事なのか?

ここまでで既に『成功体験』の大切さを解説していますが、もうちょっと深掘りしていきます。
『成功体験』がなぜ大事なのか?
「できた!」という【経験】が増えれば増えるほど、それだけ【自信】が積み重なっていきます。
『成功体験』が多ければ多いほど、困難にぶつかったときに【自分ならできる】という強い思いが持てる可能性が高いのです。
こういった経験を積むためには、1つでも多くの【チャレンジ】が必要です。
『チャレンジ』『挑戦』がないことには『成功体験』は生まれようがありません。
あなたのお子さん、もしくは自分自身は、何かいつも新しいことにチャレンジしていますか?
チャレンジできる機会を作っていますか?
自らチャレンジしようとしていますか?
大人であれば、何でも良いと思います。『成功体験』には決まったカタチはないので、何かちょっとでも興味のあるモノに触れてみたり、始めてみたり…そんな感じで良いでしょう。
子どもであれば『自分で機会を作る』というのは難しい場合もあるので『大人が機会を作ってあげる』ことも、時には大切になってきますね。
以下、まとめです。
・『成功体験』があると【自信】が付く
・『成功体験』が多いと、困難なときも「自分ならできる!」と思える
・『成功体験』を積むには、様々なチャレンジが必要
帽子が被れたエピソード

Twitterで、あるエピソードを紹介しました。
■帽子を被って「できた!」
散歩に行く前、自分で帽子を被れず苦戦するお子さんがいました。
なので、ここに手を添えたら良いとか、最後にゴムを持ったら良いとか、ちょっと手を添えながら伝えたんですね。
締めの部分は本人1人でやり「できた!」と満面の笑み
これぞ、小さな成功体験です
保育園での活動で、散歩に行こうとしたときの準備中の話です。
帽子を自分で被ろうとするも「できない」と言って苦戦するお子さんがいました。
状況によるのですが、僕は基本的にはまず自分で取り組んでみるように声を掛けています。
が、今回の雰囲気的にそれは効果的ではなさそう。
なので「ここ持ったらいいよ」などと声を掛けつつ、手も添えつつ、教えていきました。
そして、最後の部分。
顎にゴムを引っかけるところは、パチン!とならないように気を付けつつ、本人の力のみで出来るように手を離しました。
そのあとのお子さんの表情は、満面の笑み。
「できた!」「被れた!」と言って、他の先生にも声を掛けまわっていました。
僕の主観にはなりますが、そのときの様子は「自分でできた!」の気持ちが前に出ていたような気がしています。
ちょっとした大人の手伝いが『成功体験』につながることもあります。
子どもは自分で成長する力を十分に持っています。
大人はちょっと手を差し伸べたり、少し背中を押してあげたり、成長を手伝う意識を持つことが大切なのかなと思います。
子どもはもちろんですが、僕たち大人にとっても大切な『成功体験』
ぜひ1つでも多く積み重ねて『自信』を身に付けていきましょう。
『自己肯定感』の育て方は、年齢によって異なる
成長するについてカラダが大きくなっていくように『脳』も、着実に成長していきます。
声のかけ方1つにしても、いつまでも同じことを続けていても、だんだんと効果が薄れていってしまいます。
例えば、子どもが幼い頃は「生活面に関してはとことん褒めましょう!」という考え方があるのですが、これが小学生ぐらいまでにないと効果が薄れ「要所で褒めましょう!」に変わっていきます。
声のかけ方、タイミングはもちろん、時期についても興味をお持ちの方は、ぜひ下記の書籍も参考にしてみてくださいね。
僕もオススメの書籍を紹介するページ Books で、特にオススメしている1冊です。
