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うちのこうたです。
保育士経験15年以上、家庭でも2児の子育て真っ最中です。
お子さんと食事をする中で、こんなお悩みはありませんか?
・食事に集中できず、遊んでばかりいる
・食事が終わっていないのに、ウロウロ歩き回る
・食べ終わるのに、時間が掛かる
子供の食事は、生まれて『授乳』から始まり『離乳食』へと続いて、それも終わって…と段階的に進んでいきますね。
その中で『スプーンの持ち方』『箸の使い方』『椅子の座り方』などなど、覚えていくこと、身に付けていくこともたくさん。
今回は 子供の食事に対する集中力アップ をテーマに、解説をしていきます。親子での楽しい食事の時間づくりの手助けができると幸いです。
なお 「とりあえず、手作りの足置きの見本が見たい!」 という方は ココをタップ・クリック して該当の見出しにジャンプしてください。
『環境の整え方』と『言葉のかけ方』がポイントになってきます!
子供の食事に対する集中力をアップする【椅子・手作り足置き・言葉・環境】
タイトル・見出しにも書いていますが、今回は『椅子』『手作り足置き』『言葉』『環境』という視点から解説しています。
ご家庭によって、ダイニングテーブルを使っている、こたつテーブルのような低いモノを使っているなど、環境は様々です。しかし、それ以上に共通する部分もたくさん。
ひと口に『集中力をアップする』と言っても、色々な角度から考えていく必要があります。
今回ご紹介する対応の仕方や考え方は以下の通りです。
・子供の体幹に合った椅子や足置き、背もたれを準備しよう
・言葉をかけるときは、指示・命令は避けよう
・視界や手の届くところに、食事に関係のないものを置かないようにしよう
そして、何より大切なのは 同じことを繰り返し取り組んでいく ことです。
1回や2回、取り組んだだけでは改善されません。「何で何回も言っているのにできないの!」と言いたくなることもあるかも知れませんが、できません。
例えば、10回言ったのに改善されなかったとしたら…
それはもしかしたら アプローチの仕方がベストじゃないのかも 知れません。
それが言葉なのか、環境なのか、はたまたそのときの気分だったのか…試行錯誤の繰り返しです。
1つずつ、お子さんの様子と照らし合わせながら、振り返ってみましょう。
椅子に座ったときの、足・お尻・背中
『椅子に座る』という行為。私たち大人は、特に何も気にせず出来ますよね。
しかし、子供にとっては実は 体幹 つまり バランス感覚が求められる行為 なんです。
集中できない要因の1つとして バランスをとることに必死で、食事に集中できない というモノがあります。要は 支えが必要な状態 なんですね。
椅子に座ったとき、お子さんの『足』『お尻』『背中』は、それぞれどうなっていますか?
以下のチェックポイントと照らし合わせて、思い出してみましょう。
□ 足がブラブラしていませんか?
□ お尻の位置が低すぎて、テーブルの位置が高くなっていませんか?
□ 背中が背もたれから離れていて、姿勢がキープしにくくなっていませんか?
我が家で実際に取り入れている、既製品と手作りグッズを紹介します。
テーブルの高さに合わせるため、お尻の部分に高さを出すクッションを入れ、その空き箱を足置きにしました。
Amazonなどで【子供 椅子 クッション】などと検索するとたくさん出てきますが、どれを選んでもそんなに大差はありません。
ただし!
注意点として できるだけシンプルなモノ を選ぶことをオススメします。
なぜなら『柄が派手なモノ』『キャラクターもの』は、それだけで 集中力を奪う原因 になりかねないからです。視線や注意がそちらに移り、食事に集中できなくなる可能性があります。
ただ、お子さんが『自分の好きなキャラクターだったら座る』など、明確な理由があれば話は別です。そういった場合は、どこを重視するかバランスをとっていきましょう。
Amazonでの【子供 椅子 クッション】の検索結果は こちらをタップ・クリック して確認できます。
どこかで見たような、カラーとラインですよね…笑
ご参考までに、足置きの材料や作り方です。
・土台となる牛乳パックをサイズに合わせて必要な本数用意し、牛乳パックは丈夫になるように中に詰め物をする(詰め物は丸めた雑誌や折りたたんだ牛乳パックなど)
・周りをダンボールで巻く
・画用紙を貼り付ける
・手入れがしやすいように、透明テープやフィルムを巻く
『背もたれ』部分は今回必要そうではなかったので、我が家では取り入れませんでした。
もし取り入れるのであれば、クッションのようなモノで代用。
『体幹』『バランス感覚』がある程度身に付くまでは、こういったモノを取り入れて、食事に集中しやすい状態にしてあげましょう。
姿勢をキープすることに気を取られず、食事だけに集中できる状態になっているかがポイントです。
繰り返しが大切な『言葉』のかけ方
次のような言葉を、お子さんにかけたことはありませんか?
「早く食べなさい」
「座って食べなさい」
『早く食べて欲しい』『マナーを守って食べて欲しい』という思いは、親として大人として、当たり前のように持っている願いの1つです。
『声をかけること自体』はとても大切で、ここで注目すべきポイントは 声のかけ方 と 言葉の選び方 です。
「早く食べなさい」
「座って食べなさい」
これらの言葉は、いわゆる 指示・命令 にあたる言葉です。人間の脳は 指示・命令を受けると反発する と性質があります。
『言われた内容』よりも『指示・命令された』という事実が強く印象に残るということですね。であれば、ここでできることは 言葉を言い換える こと。
今回の例で言えば…
「食べようね」
「座って食べようね」
上記のような言い換えになります。もちろん言葉は変えても「座ろうね!」「食べようね!」と語気を強めに言ったら、あまり意味はありません…笑
同じ意味でも『声のかけ方』『言葉の選び方』を変えるだけで 受け止めやすくなる ということを覚えておきましょう。
『親としてコレを伝えたい!』よりも『子供がどう受け止めて理解するか』の方が大切です。
子供への声かけに関して、他に気にしておくべきことをチェックしておきたい方は、下記の記事も参考になさってください。
『環境』を整えて、余計なモノを視界に入れない
最後は周りをとりまく環境です。
代表的な例は 食事中はテレビを消す がこれにあたります。
子どもは大人以上に 何かをしながら、別のことをするというのが難しい です。
食事中にテレビが点いていたら、そちらに気を取られて食事に集中できないというのは、当たり前のことなんです。
その他の環境の整え方として…
・視界に気になるモノを置かない
・手の届くところに、おもちゃなどを置かない
などが挙げられます。
子供は食事に集中できていないのではなく 食事以上に気を取られるモノがある 状態になっているのかも知れません。
食卓についたら一度、周りを見渡してみたり、お子さんが座っている位置に座ってみて、周りの環境を確かめてみるとヒントが隠れているかも知れません。
体と同じく、心も成長していく
「あのとき上手くいったのに、今回は上手くいかない…!」というのが、子育てでは常です。
今回は『椅子』『足置き』『言葉』『環境』という視点から解説していきましたが、お子さんの成長に合わせてその都度、調整していく必要があります。
体の成長に合わせて『椅子』や『足置き』の見直しを行ない、心の成長に合わせて『言葉』や『環境』も見直していく。そのときの機嫌や体調も関わってくるかも知れません。
上手くいかなかったとき 自分のやり方が悪いんじゃ… と思い込む必要はありません。そもそも1回や2回、取り組んだところで上手くいくワケでもないですし、一発で上手くいったときはたまたまそうだっただけかも知れません。
大切なのは、そのとき・その瞬間に「たぶん、今はこれがベストなやり方かな…?」と考えられることです。
誰がどう取り組んでも、そもそも 時間が掛かるモノ です。時間をかけて、ゆっくりと整えていきましょう。
そして、何より大切なのが 褒める こと! とにかく 褒める !
褒められることによって『自分は認められているんだ』『自分でも出来るんだ』という気持ちが育ってくるので、今回の食事のみならず、様々な場面でたくましい姿が見られるようになります。
ある程度、いろいろ試行錯誤したら 1週間前、1ヵ月前 と比べてみてください。どこかしら、変化が生まれているかも知れません。
変化が見られればOKです。そうでなければ、また別のやり方を考えていきましょう。
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