子育て・保育

命令・禁止の言葉は、子どもにとって受け入れにくい

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命令・禁止の言葉は、避けて損は無い話

「命令語や禁止語を避けて、肯定的な言葉を使おう!」

保育士をされている方なら聞いたことがあるかも知れません。

上記のフレーズ、聞いたことはありますか?

今回は「どうせ声を掛けるなら、前向きな言葉で掛けてみよう」をテーマに書いていきたいと思います。

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命令・禁止の言葉は、子どもにとって受け入れにくい

命令・禁止の言葉は、避けて損は無い話

子育てや保育において、

室内を走っていたら「走らない!」
おもちゃを投げたら「ダメ!」「危ない!」

と、聞いたことがある場面、イメージしやすい場面ではないでしょうか。

自分が子どもだった頃、実際に言われたことはありますか?

僕もハッキリとは思い出しませんが、必ず言われていたと思います。

で、きっと続けてこう思っていたんだろうなと思います。

「怒られた」

上記に出てきた「走らない!」「ダメ!」「危ない!」といった言葉は、恐らく語気が強く、言い方がきつい感じになっているのではないでしょうか。

多分ですけど、言われた側も室内を走っちゃいけないのは分かっていると思うんですよね。

それがたとえ、年齢が低かったとしても。

ただ、例えば室内を走ってはいけないとして「走らない!」「ダメ!」などで繰り返し言われ続けると言われた側の考えとしては、どうなるでしょうか?

「怒られるから、やめよう」

こうなっても不思議ではないと思うんです。

どうせ伝えるなら、同じ内容でも伝え方を変えてみてはどうでしょうか?

「部屋の中は、歩こうね」

同じ意味でも、言われた側の受け取り方はきっと違うと思います。

そもそも何でダメなのか?

命令・禁止の言葉は、避けて損は無い話

と言いつつも、避けて損は無いというだけであって、命令や禁止の言葉を絶対使っちゃダメだとは思っていません。

怪我や事故が発生しそうなとき、咄嗟に止めないといけないとき、そういったときは必要になってくるでしょう。

繰り返し挙げている例である『室内は走ってはいけない』を、もう少し深く考えていきます。

※今回の室内というのは、教室や廊下、買い物先のスーパーなどを指しています。体育館なども室内ですが、そういったところは走り回って大丈夫なところなので、念のため。

そもそも、どうして室内を走ってはいけないのでしょうか?

『周りに危険なモノがある』『せまい』『人とぶつかる可能性がある』など、様々な理由が出てくることでしょう。

恐らく注意の声掛けをする方も、上記の理由を含んで声を掛けているのだと思います。

せっかく声をかけたのに

「怒られるから、やめよう」

で終わってしまっては、声を掛けた本当の意味・理由が伝わりません。

僕は大人も子どもも根本は同じだと考えているのですが「言われたからしよう」よりも「自分でこう思うからしよう」という思いになった方が、前向きな気持ちで受け止められて、かつ前に進めると思うんですよね。

命令や禁止の言葉だと、意味や理由よりも『制止』の意味合いが強くなるような気がしています。

相手の心に響き、意味や理由がより伝わりやすい『伝え方』をするように心掛けても、きっと損は無いはずです。

過去にあった子どもとのやりとり

命令・禁止の言葉は、避けて損は無い話

以前、担任をしていたクラスで繰り返し「お部屋は歩くところ」という話を子どもたちにしていました。

繰り返し過ぎていたんでしょうか。

僕が「お部屋は」というと、子どもたちがすぐに「歩くところ」と続けて言うようになっていました (笑)

それでも走っちゃうときは、やっぱり走っちゃいます。

そのときは「友だちにぶつかるよー」「危ないよー」と併せて声を掛けていましたね。

こんなお子さんもいました。

「先生、外なら走っていいよね?」

自分なりに考えて、自発的に出た言葉。

こういった言葉や行動が増えることが、大切なのかなと思います。