保育士歴10年以上、家庭でも子育て中です。
大人にとって、子どもが『やめてほしい行動』をしているとき、注意の声掛けをしていたら、ますますエスカレートしていった経験はありませんか?
室内を走る、玩具を投げる、乱暴なことをする、などなど…。
1度声は掛けてみたものの、改善されないので2度、3度と声を掛けてみる…だけど、子どもは聞いてくれない。
だんだん、こちらもイライラしてくる。
こういった『悪循環』に陥らないために、僕が実際に実践していることを紹介します。
子どもの行為を『深追い』しない
そもそも人間の『脳』は、指示や命令をされると【反発する性質】を持っているそうです。
つまり「やめて」と言われると「やりたくなる」んです。
「やめて」→ やる → 「やめて」 → もっとやる → イライラ
【悪循環】が発生していることは明確です。
これに対して、対応策を3つ考えてみました。
・指示や命令ではなく『自分の気持ち』を伝える
・スルーする(反応しない)
・約束など『前提』を作る
順番に解説していきます。
指示や命令ではなく『自分の気持ち』を伝える
指示や命令は『反発』を生むので、それらを避ける方法です。
例としては「やめて」ではなく「してほしくないな」などです。
状況によりけりですが、そもそも『やめられない』のは、その行為が『楽しい』から。
『楽しい』ことが『制止』『抑制』されることになるので『反発』したくなります。
「やめて」= 相手の行動をコントロールしようとする言葉
一方で「してほしくないな」などといった『自分の気持ち』を伝える行為。
「やめて」と目的は同じですが、直接的に相手の行動をコントロールしようとする要素が弱くなります。
「してほしくないな」= 自分の気持ちを伝える言葉
言葉の選び方を変えるだけで、目的は同じでも相手への伝わり方に差が出てきます。
スルーする(反応しない)
こちらから「やめて」と言って『反発』が生まれたのに、反発が生まれるとついイラっとしてしまうことがあると思います。
そんなときは、スルー1択です。
自分の気持ちを落ち着かせるのは大切なことで、感情に任せて行動をとってもあまり良い結果を生みません。
心の落ち着かせ方は、自分がやりやすいものを1つ持っていると良いと思います。
・深呼吸してみる
・心の中で数字を数えてみる
・「あ、いまイライラしているな」と『自覚』する
『感情』は勝手に湧き出るものなのでコントロールできませんが、その後の『行動』は【自分で選ぶ】ことができます。
相手と『感情』対『感情』でぶつかる状況だけは、作らないようにしましょう。
約束など『前提』を作る
キリの良いところで終わる、時間を決める…などなど『約束事』を決めるやり方です。
あくまで我が家の場合ですが『スマートフォンのアラーム』が効果的でした。
時計が読めるなら時間で決めてみる、ボスを倒したところで終わる、積み木が完成したら終わる…お子さんの現状に合わせて、色々試してみると良いでしょう。
『約束』を守ることができたら、褒めたり、感謝を伝えたりすることで、子どもの自己肯定感も高まり、より良い信頼関係も築けます。
「約束が守れたね!」
「約束を守ってくれて、ありがとう」
一方で『約束』というのは『大人の都合』であることも多いです。
『子どもの気持ち』を尊重しながら、約束の決め方を考えていくと良いかも知れません。
自分『達』に合った、やり方を見つける
自分と子ども、どちらにとってもピッタリと合う進め方を見つけるのが、何より大切です。
今回は、僕が実践したり考えたりしていることを紹介しましたが、他にも色々な方法があります。
相手のことだけではなく、自分のことも考えながら、最善策が見つかると良いですね。
参考になれば、幸いです。
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