保育士10年以上、家庭でも子育て中です。
「将来、こういう風に育って欲しい」
「こんなことが、できるようになって欲しい」
と我が子に対して願うのは、親であれば当たり前のように考えることが多いと思います。
その願いや思いを『言葉』にして、子どもに投げかけることで『実現』に近づくことができる…今回は、そんなお話をしていきます。
キーワードは『自己イメージ』です。
親の『言葉』が子どもの『姿』になる
『言葉』の力って、凄いですよね。
よく『魔法の言葉』なんてフレーズを聞きますが、どんな言葉でも1つひとつに少なからず『魔法』がこめられていると思います。
たった一言だけですが、それだけで『嬉しい』『悲しい』など、様々な感情を生むことができます。
こんな経験、ありませんか?
子どもの頃、周りから掛けられた言葉がずっと脳裏に焼き付いている…例えば「足、速いね!」「頭いいね!」と言われて、嬉しくて今でも覚えていたり、心が傷つく言葉を投げかけられてそれがずっと記憶に残っていたり…。
要因は1つだけではないのですが「足が速い」と言われると
「自分って、走るのが速いんだ」
「自分は、他の人より走るのが速い」
と、自分の中で『自分は走るのが速い人間』という『思い』『イメージ』が出来上がっていきます。
反対に、ネガティブな言葉を掛けられていたとします。
すると、やはり反対に『自分はダメな人間』『自分は出来ない人間』という『思い』『イメージ』が出来上がっていきます。
自分で自分に『レッテル』を貼ってしまっている状態です。
自分が何となく相手に投げかけた言葉に、より強い『魔法』がこもっていたとしたら…どうでしょうか?
その相手が『大人』ではなく『子ども』だとしたら…?
『言葉』には、良くも悪くも『強い力』が込められています。
自己イメージ
上記の事柄を『自己イメージ』と呼び、定義としては以下のようになります。
・自分で自分のことをどう思っているか
・自分の長所は○○、短所は△△だと思う
・自分は周りから□□なイメージを持たれている気がする
これらの総称です。『セルフイメージ』とも呼ばれています。
『自己イメージ』が出来る要因は2つあります。
1つは『自分で自分をどう思っているか』
もう1つは『周りから掛けられた言葉』です。
簡単に言うと、自分の『内側』と『外側』ですね。
子どもにも『好きなこと』『苦手なこと』という意識はもちろんあるのですが、それらも立派な『自己イメージ』です。
ちなみに、赤ちゃんの頃は『自己イメージ』はまだ無いと言われています。
まだ自分の中で、自分はどういう人間…という感覚は無いのです。
つまり『内側』が無い。
ということは『自己イメージ』が出来上がっていく要因は『外側』のみ…?
『外側』って何?
それは『親』です。
例えば「○○ちゃんは、優しい子だね」という言葉を掛け続けられたとします。
答えはもうお分かりですね。その結果「私って、優しいんだ!」という『自己イメージ』が出来上がっていきます。
それが『内側』に定着すると、より強固なモノになります。
『言葉』って凄くないですか?
僕はこれを知ったとき、確かにそうだよなと思いつつも衝撃でした。
『声に出した言葉』『心で思った言葉』どちらも『自己イメージ』につながります。
今からでも遅くない『自分』の自己イメージ改革
僕はつい最近まで、ミスが続くと「自分って、ポンコツだな…」と思ったり、周りの人に言ったりしていました。
上記の法則に当てはめると『自分はポンコツ』『できない人間』という『自己イメージ』が出来上がってしまうので、もう悪循環の未来しか見えないですよね。
なので、そういった思いを持たないようにしました。
もし持ちそうになったときは『別の言葉』に置き換えてみるようにしています。
これらは『自己肯定感』を高める部分につながってくるのですが…また別の機会にまとめようと思います。
実は『謙虚』にと思っていたことが、ただ『卑屈』なだけだったというオチです。
自分で自分のことを、大切にしようと思いました。
自分にプラスなイメージを持って、前向きに生きていきましょう。
そうすれば、きっと毎日が楽しくて充実した時間になるはずです。
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